割と知られていない!春節連休の実施及び賃金支払いについての注意点
さて、政府カレンダー通りに実施する9連休に、実は予めやっとかなければならない、事業主に課される法定義務があるのをご存じでしょうか。
休日(土曜日または日曜日)にお客様からの電話に対応した場合、賃金計算はどうすれば良いか?
電話対応の内容が実質、自らの担当業務と紐づけできるようであれば、近年労務裁判の判例では、たとえ1分間のみの役務提供であっても無償であるわけではないので、会社はきちんとその対価を支払わなければならないとの見解が取られています。従って、従業員から通話時間の記録や報告書の提出があった残業申請を、月次ベースで集計し、分単位で残業代を計算したうえ、翌月の給与支払い日にて一括に支払いを行う、というのはコンプライアンス的には一番無難でしょう。
有給休暇を取得中に、お客様から電話があったら出勤となるか?
有給休暇を取っている従業員に、お客様から電話があって、当該従業員がそれに出てしまったら、電話対応の時間は出勤扱いになるかと言いますと、業務連絡以外の日常会話レベルの応酬といった特別な状況を除き、原則出勤時間としてカウントしなければなりません。
みなし残業手当のような手当方式は台湾では通用します?
実際の残業時間で計算するのではなく、たとえば毎月20時間を固定の残業時間とみなして、残業手当相当額を支給する、つまり残業が10時間のときも30時間のときも同額の支給を行う方法は、台湾では原則として”NG”となっています!
驚異!台湾では諸手当まで含めたものを残業手当算出の基礎賃金としなければならないのか!?
台湾労働基準法の定めでは、基本給に、毎月決まって定額支払を行う諸手当を上乗せする額をもって、残業代を計算する基礎賃金を算出しなければならないとの決まりになっています。
接待で定時以後までお客様との飲食時間は残業になる?
ある日突然、営業担当の従業員から客先への接待交際による超過勤務をもって、残業代の支払請求を行われる状況を回避するためには、早期に超過勤務の申請に関するルール作りを行うようご提言致します。
「出張時の移動時間」も、残業代の支払対象になるって本当?
マサヒロ解説: 台湾の労工委員会(今は労働部に部署名変更)が発行した解釈通達によると、出張先への直行直帰が労働時間であるかは法律上では統一した見解がなく、労使双方の協議によってこれを決定できると定められています。(行政院 […]